Thursday, August 21, 2014

2014年8月22,24礼拝

先日の大阪集会で、メシアニックジューの牧師が、ウケねらいの挨拶
「モーカリマッカ?」
今朝で、百田尚樹著「海賊といわれた男」上下巻を感動もって読み終えました。
出光興産は定年なし、首切り無し、タイムレコーダーなし、組合なし。会社は家族。
「商売は利益追求」と経済学で学んだことに強く反発。家族は金銭より大切。日本に世界に貢献できてこそ会社。
会社に魂が入っている。

かたや西洋かぶれのキンダイ経営は
資本家と労働者は敵対関係という共産主義思想のもとで、CEOが多額の利益を上げても、不況になればリストラ。これがグローバルスタンダード。いかに軽薄か。
今の日本は金銭崇拝教の信者ばかり。
カネを持ってるとエライ、稼いでいるとエライ、見栄張り生活者がエライ。
出光佐三臨終の床で、側近がつぶやきます。
「この人に40年仕えたのに、一度も儲けろということばを聞いた事がない」

「仏を作って魂入れず」
人造物にどうしたら魂が入るのかは疑問だが、我々は神に作られた陶器。自己中心の魂はしっかり入っているが、神の息は拒絶していないだろうか?
ソロモンは神殿を作ったが、「神は地上にお住まいにならず、天の天もお入れする事はできない」と賛美。すると「主の栄光がこの宮に満ちた」神がご臨在を示される。
とかく宗教施設は豪華で大型という、ハッタリで威光を示すもの。
ソロモン神殿は多くの国民が喜んで捧げ、実労した神殿。大変豪華ですが、神をお入れするものではないことをわきまえている。
枠に治まらないほどの偉大さを認識する時、魂=神の臨在があった。

かつて後藤牧人師が「日本の牧師は1%に満たないクリスチャンのために99%のエネルギーを使っている。宣教できるわけがない」と批判された。
クリスチャンはかくあるべきという枠では、神は小さな箱に閉じ込められ栄光を表すことができない。
自営だから、サラリーマンだから。若いから、年だから、男だから、女だから、だからに閉じ込められ、天の天にもお入れすることができない「神のかたち」と息が入った土器である我々。
ブランドで値札をぶらさげなければ、自分の価値が表現されないなら、魂のない土の器。

出光の迫力は、自分の利益のためではないことの信念から出ている。
同時に妥協や先送りや、自己保身ばかりを気にしている官僚や一流会社のエリートたちが、日本と世界を堕落させていることを滑稽に描いているのも、文章がわかりやすく書かれている。
戦後還暦を越えた一個人が、人を大切にすることで、ゼロからスタートして、日本の石油流通を欧米の独占から守り、特に中東の人達の利益を守ることができた。


私たちの体は聖霊の宮として尊厳あり、大切なもであります。
しかし聖霊はこんな体にお入れできるほど貧素なお方ではありません。
ハッタリや大声やいばった姿は自身のない裏返しです。
聖霊をお入れすることができない土の器を認識することで聖霊が臨在してくださいます。
還暦を過ぎてから、ゼロスタートで、我々のような凡人でも、神にお仕えできますよう。
自己中心でなく神と隣人を愛する週でありますよう。



Saturday, August 16, 2014

2014.8.17 礼拝より

百田尚樹著「海賊とよばれた男」をせっせと読んでいます。
1,000人を越える大商店を創業したものの、戦災ですべてを失ったばかりか、「社員は家族」と千人の生活を支えなければならない負担のみが残る。
すでに還暦を越えて引退の時機。
しかし百田は、それを朱夏の単元に入れている。
本来は単なる春夏秋冬を色をつけてもったいぶり、青春、朱夏、白秋、玄冬と呼ぶ。
還暦を越えてからの働きを中心として据えている。
まだ下巻の白秋、玄冬は読んでないものの、クライマックスは巨大タンカーをイランに乗り付け、イギリス海軍や米国石油メジャー相手に渡り合って、世界中をあっと言わせたところらしい。
かれは私利私欲を捨て、社員のために尽力したので、社員の一人一人が、信念を持って、世界紛争の原因である石油流通の多様化を図った。

全国民や世界の人達に貢献することこそ、発展の原動力という信念を社員が持っている。
この商店に比べると、保身ばかりの公務員やエリート揃いの石油大企業社員が既得権を守るのに、さんざん卑劣な手段をとるのが、何とも賎しい。

さて聖書
ダビデはバテシバ事件や悲惨なアブシャロム事件という、いずれも身から出たサビの事件をおこしながらも、イスラエル歴史上最高の王となり君臨した。
有能でも、異性に弱いのと子弟教育がヘタで息子に殺されそうになったダビデ。
その息子なのに、なんとすばらしいソロモンが育ったのはなぜ?
知恵は最高、外交や貿易で豊かな富を国にもたらせた事業家。
神なき富は虚しいこともわかっている哲学者。
自分の富や健康より、民の幸いを常に祈り、神から大いなる祝福を受けたソロモン。
非の打ち所無し! あった。
「妥協家」
彼の正妻は?千人の妻がいるのに、いやいるから、真のパートナーが組めなかった様子。
決してシバの女王ではない。
結婚関係があったかなかったかも記されてない。
周辺の国から政略結婚を持ち込まれ全て応じた。
一度も会ったことのない女性も多かったことだろう。

全てが備わったソロモンだが、幸せだっただろうか。
彼の結論は「若き日に作り主を覚えよ」
ダビデもソロモンも欠陥の多い、ただの罪人であるにも関わらず、基本的に神と人のために尽くして、ちょっとだけ自分のために尽くしたたことが大いなる祝福のもととなった。