Monday, July 30, 2007

大切なものは失う№2

6歳の息子が8/2の花火大会を楽しみにしています。しかし台風が近づいてます。
そういえば、今は20代後半になっている実子の娘が幼い頃、せっかく花火に行ったのに、怖がって目を塞いでいたのを楽しく思い出します。

花火は一瞬の美です。
フルートの仲間に花火師がいますが、彼らの数ヶ月の地味な仕事も一瞬にして、燃え尽きます。
すっかり頼もしく育った娘達。
でも幼いころのかわいさは失われました。
20年の歳月も花火のように一瞬の感じです。

2歳で我が息子になったころの写真をみると、その時ならではの何ともいえないかわいさがあります。
逞しく育ってほしいものの、今のかわいさのままであってほしい。
ぜいたくにして、不可能な思いです。

近所にある大覚寺の中西師が法話で一期一会を語っていたのが思い出されます。
「毎日会える人でも、昨日の人ではなく変化した人。たった一度の出会いを大切に」
本当にその通り。

戦争を生き抜き、食べ物もない時代に我々を守ってくれた母もすっかり年老いました。
いまだもって親不孝を繰り返す毎日。
失う前に何とか大切にできるよう励みたいのです。

Sunday, July 22, 2007

大切な物はかならず失うべきもの

今、たまたまNHKで、手塚治虫の「火の鳥」をやっています。
冒頭に「人は産まれ死ぬ。しかし、人はそれを受け入れない」

大切なものはみんなタダ
一番大事ないのちはタダでもらっていつか返さねばならない。
いのちより大切な我が子は、すぐに自立独立させて、離れなばならない。
夫婦のハネムーン時代は束の間(!?)。いつかは死別ないし生別。

日本では、へその緒を大事にする習慣があります。
親子の関係を大切にする象徴でしょうか。
二人の娘がいますが、そのへその緒は病院の手違いでありません。
他に幾人かの里親となった今、そのことは特に気になりません。
血縁なくて法的にはタダの同居人ですが、親子です。
お互いに決して裏切ることのない、相思相愛!?
人として、最も大きな喜びであり幸いなのです。

どこか外国では、子供が初めて履いた靴をメモリアルに大切にする習慣があります。
大切な子供だけど、いずれは自分の足で人生を歩むことを示します。
親は靴を見るたびに「決して自分の私物ではない」と自分に言い聞かせます。
娘をヨメに出す父親の喜びと悲しみを常に味わいます。

ヨメ姑問題になると、このへその緒はとんでもない働きをします。
「この紋所が目に入らぬか。息子と私は一体だったのよ」
親離れ、子離れができないと夫婦破綻します。

大切なものは必ず失います。
だから今を大切にできるのです。
葬儀の準備は、今を大切に生きる上手な方法です。

Thursday, July 19, 2007

8/4ボランティア葬儀学習会

アスコン(明日を語る播磨地区懇談会)例会8/4(日)10:00 網干市民センター3F
「ボランティア葬儀の提案」
発題は私、木下春樹

先日このグループと、姫路市内の廃棄物処理場の見学会に参加しました。
私は原則、何にでも参加します。どうぞ誘ってください。
ビンボなので、参加料が高いのと、予定が入っている時は物理的にむりですが。
いかがわしそうなネットワークビジネスでも、怪しげな新興宗教でも、とにかく当事者から直接聞いてみないとわかりません。
電話セールスでも丁寧に聞きます。
妻が「どうせ買えないのに、思わせぶりな。一番不親切。」と叱られます。

アスコンはすばらしいグループでした。
可燃物のリサイクル工場、紙のリサイクル、下水汚泥の最終処理。
次々回るうち、打ち解けて、初参加の私も大きな顔をして発言します。
「人間の最終処理も考えませんか」
「もっと尊厳あるものはできないか」
「そういえば、父の葬儀はつまらないものなのに、200万円かかった」
「なんとかならないのか」
「様々なパターンでも命の尊厳を感じさせるものとは」
と盛りあがり、順番が回ってきました。
どうぞお越し下さい

前日はミニコンサート
2007,8/3 14:30 木下音楽教室(網干高校北)079-273-8531
      16:30喫茶花ポシェット(網干市民センター北)079-273-6224
        ソプラノ:中塚洋子  ピアノ:稲積真由美
8/9 銀羊苑 関係者