Sunday, July 22, 2007

大切な物はかならず失うべきもの

今、たまたまNHKで、手塚治虫の「火の鳥」をやっています。
冒頭に「人は産まれ死ぬ。しかし、人はそれを受け入れない」

大切なものはみんなタダ
一番大事ないのちはタダでもらっていつか返さねばならない。
いのちより大切な我が子は、すぐに自立独立させて、離れなばならない。
夫婦のハネムーン時代は束の間(!?)。いつかは死別ないし生別。

日本では、へその緒を大事にする習慣があります。
親子の関係を大切にする象徴でしょうか。
二人の娘がいますが、そのへその緒は病院の手違いでありません。
他に幾人かの里親となった今、そのことは特に気になりません。
血縁なくて法的にはタダの同居人ですが、親子です。
お互いに決して裏切ることのない、相思相愛!?
人として、最も大きな喜びであり幸いなのです。

どこか外国では、子供が初めて履いた靴をメモリアルに大切にする習慣があります。
大切な子供だけど、いずれは自分の足で人生を歩むことを示します。
親は靴を見るたびに「決して自分の私物ではない」と自分に言い聞かせます。
娘をヨメに出す父親の喜びと悲しみを常に味わいます。

ヨメ姑問題になると、このへその緒はとんでもない働きをします。
「この紋所が目に入らぬか。息子と私は一体だったのよ」
親離れ、子離れができないと夫婦破綻します。

大切なものは必ず失います。
だから今を大切にできるのです。
葬儀の準備は、今を大切に生きる上手な方法です。

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